第8号
2002年
10月15日
1F たかはしクリニック
078(882)6432
2F 大田整形外科クリニック
078(882)8822
3F みよし内科クリニック
078(882)1122
4F 波田眼科
078(882)6338
 発行 メディカルハット
 神戸市灘区岩屋北町5-1-31

             



 秋雨が降り、気温が下がってくるこれからの季節、喘息(ぜんそく)発作が起こりやすくなります。喘息は、発作性の咳、呼吸困難、喘鳴(ゼーゼー)を繰り返す疾患で、原因は気道の炎症です。小児と成人の違いは、小児の喘息はアトピーからくるもので、特定のアレルゲン、とくにダニに抗体を持っているのが特徴です。

 小児喘息の患者のうち75%は、思春期を過ぎる頃には症状が改善されます。治療は日常生活を普通におくれ、学校に通えるようにするのが目標です。約25%の患者さんが成人にも持ち越し、一部の人は20歳前後に重症になり、死につながるケースもありますので、この年齢は注意が必要です。成人になってからの発症は、感染や慢性気管支炎が原因のことが多く、アレルゲンはあまり関係していません。

 小児喘息の治療は、軽い場合は吸入が主となります。1日3〜4回の吸入で症状がおさまれば自宅で治療できます。中等度の発作の場合は過度の吸入をする前に医療機関で受診してください。点滴になります。ネオフィリンを使うと気管支が拡張し、呼吸困難も収まります。点滴しても呼吸困難が続くような重症発作の場合は入院となります。このようなケースではステロイドを使用することも少なくありません。

 大発作にならないためには、長期的視野にたった治療計画が必要です。その1は、抗アレルギー剤と吸入療法、その2は気管支拡張作用のあるテオフィリンの服用を加えます。その3は、2に加えて朝夕にアレルギーの発生を抑制するインタールと気管支拡張剤のサルブタモールを定期吸入します。その4がステロイド剤の吸入です。成人はステロイド吸入が主となります。

抗アレルギー剤は、最近、アレルギ−性炎症を起こす原因物質とされるロイコトリエンを抑える新しい薬が出てきて効果をあげています。喘息をもっていても、治療計画をしっかり立て、日常生活が普通に送れるようにしましょう。また、家の中を日ごろから掃除し、アレルギーの原因であるダニを除去するなど、喘息発作を起こさない環境づくりも大切です。
(たかはしクリニック  高橋 利和)




 これからだんだん寒い季節になってくると、冷たい風に当たって涙が出たり、暖房の効いた部屋で眼の乾きを感じることが増えてきます。また、季節にかかわらず、長時間テレビやパソコンの画面を見ていると、眼がショボショボしたり、眼のかすみを感じる人も多いと思います。このような▼目が疲れる▼なんとなく眼に違和感がある▼コロコロ異物感がする▼膜がはったように目がかすむ▼涙が出るなどの症状の原因に、眼の表面が乾くドライアイという病気があります。

涙というものは悲しい時に流れ出るだけのものではなく、いくつかの大切な役割を持っています。


目の表面の乾燥を防いで表面を滑らかにしてはっきりと物を見る
角膜に酸素や栄養を与える
眼の表面を殺菌してゴミを洗い流す

などです。目の不快な症状を伴うドライアイは、涙の量の減少や涙の質に変化が起こって、眼の表面を守る涙の働きが妨害されて起こります。

このドライアイの原因には、年齢的な変化やストレスなどにより涙の質や量が低下する、テレビやパソコンの画面を見る時など瞬きが減少する、乾燥した部屋の中など涙が蒸発しやすくなるといったものがあります。このような状態に対して、眼の乾きを少なくして疲れ目や異物感などの症状を和らげるための対策としては次のようなものがあります。

1.
空調が効いている部屋では加湿器などを利用して湿度を保つようにする
2.
何か集中してものを見る時は瞬きを意識する
3.
テレビやパソコンの画面は目線を下方にして見る
4.
乾燥の原因や程度に応じた点眼治療を行う

眼の表面の乾燥が強い場合には角膜に傷がついて、日常生活の工夫だけでは症状が改善しなくなりますので、眼の乾きに心当たりのある人は一度眼科医にご相談下さい。
(波田眼科  波田順次)