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夏本番です。蒸し暑い夏は、インフルエンザなどが流行する冬に比べて風邪が少ないと思われがちですが、風邪をひいて来院される方も意外に多くいます。予防や対策はおおむね冬の風邪と同じなのですが(「ハットの待合室第9号」に書かせていただきました)、冬とは違った留意点をいくつか述べさせて下さい。

ただでさえ、暑くて汗がでる季節。熱がでると食欲はなくなるし、汗をかいて解熱するしで、脱水になりやすい状況に陥ってしまいます。とくにお年寄りは脱水に対する抵抗が弱く、命にかかわることにつながりかねません。一日に必要な飲水量は、汗をかかない冬でも1500cc。夏なら2000ccは摂りたいところです。食欲がないなら、飲み物以外に水分の多く含まれたおかゆやスープを頑張って食べましょう。

よく聞かれるのが、「扇風機やクーラーは身体に悪いのでは?」という質問です。けれど風邪でふらふらなのに暑さに耐えることは、体力を著しく消耗させます。扇風機・クーラーとも、風が直接身体にあたってしまうと部分的に体温を奪うことになり、体温中枢がおかしくなって決して身体にはよくありません。ですからクーラーの真下に寝たりしないで、お部屋を全体的に25〜28℃くらいにして(まんべんなく空調を行き渡らせるために扇風機で空気を動かすと効果的です)、きちんと掛け布団やタオルケットでお休みになるのがいいでしょう。

これも質問が多いのですが、基本的には熱が下がっていたら入っていいと思います。入浴は案外体力を使うので、38℃以上の熱があるときはおすすめしません。また湯冷めしてしまうと(冬に比べると危険は下がりますが)せっかく治りかけていたのにぶり返してしまうこともあります。ぬるめのお湯にできるだけさっと入り、身体を早く乾かして、またお休みになって下さい。
クーラーが普及して、夏でも温度差が激しく、空気の乾燥した、すなわち風邪を引きやすい生活環境となってしまっています。省エネ・地球温暖化防止の観点からも「空調は少し弱めに」を心がけるのが一番の予防かもしれません。
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