第13号
2003年
6月16日
1F たかはしクリニック
078(882)6432
2F 大田整形外科クリニック
078(882)8822
3F みよし内科クリニック
078(882)1122
4F 波田眼科
078(882)6338
 発行 メディカルハット
 神戸市灘区岩屋北町5-1-31

             



           

            


Q 高血圧と言われたら、すぐに薬を飲まないといけないのですか

A  三大生活習慣病といわれている病気があります。高血圧、高脂血症、それに糖尿病です。これらの病気が恐いのは、どれも軽症のときには自覚症状がないことです。かなり悪い状態でも、なかなかお薬を飲むことを納得してもらうのが難しいこともあります。さらに、やっかいなことにこの三つの病気は静かに動脈硬化を引き起こして、ある年齢になった時に脳梗塞や心筋梗塞といった命にかかわったり、寝たきりになる病気を引き起こしてしまう「静かなる殺人者」、サイレント・キラーなのです。

Q 薬を飲み始めたら一生飲み続けないといけないのですか。

A  初めて高血圧や高脂血症と診断された患者さんに薬をすすめると、一番よく訊かされるのがその質問です。もちろん、生活習慣病というからには、運動をきちんとしたり、食べ物を考えて肥満を解消できたら、薬に頼らなくてもよくなることもあります。患者さん一人一人の生活習慣を丁寧にお聞きして、注意点を各々指導させていただきます。ただ、残念ながら遺伝的に素因をもっていらっしゃる方も多く、生活の是正だけでまったく内服をしなくてすむようになるのは、ほんの一握りです。

Q 薬をやめると元に戻ってしまうということも聞きます。

A  「高血圧(高脂血症、糖尿病)は近眼で、お薬は眼鏡のようなものと考えてください」というお話をよくしています。眼鏡をかければよく見えるようになりますが、外すと見えなくなりますね。確かに薬を飲んで血圧が下がっても、やめるとすぐ上がってしまうことも多いのです。生活習慣病のお薬は体質を補うものと考えていただければいいと思います。だからといって、患者さん自身の努力が無駄だというわけではありません。生活習慣の改善によって薬の数を減らすことができたり、ゆるめの薬で安定させることができたりします。一緒に頑張って必要最小限のお薬で元気な老後をめざしましょう。
    (みよし内科クリニック  三好 彩)

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  日本では毎年、約1万6000人もの人が失明しています(1994年厚生省調査)。失明の原因は、成人の場合、糖尿病網膜症、緑内障、白内障などがあります。その中で最も多いのが糖尿病網膜症で、その数は毎年約3000人に上ります。現在、日本に糖尿病が強く疑われる人は690万人いると言われており、糖尿病を否定できない潜在的な人を含めると1370万人もの患者さんがいるのではないかと考えられています。
  この糖尿病網膜症の発症を予防するのに重要なのは、とにかく血糖のコントロールをしっかりとすることです。糖尿病の状態を評価する検査として血糖値とHbA1c(ヘモグロビンA1c)という値が重要ですが、ある疫学調査でこのHbA1cが6.5%未満によくコントロールされていた場合、ほとんど網膜症を生じないか、出たとしても軽度の変化で視力低下につながるような重症の網膜症へは進展しにくいという結果が報告されています。他のいくつかの報告を考え合わせると網膜症の発症と進行を防ぎ、視力を守るためには、HbA1cが7%以下になるようにすることが目標となります。また、網膜症が進行しないためには血糖値だけではなく、血圧と血中コレステロールの管理も重要です。高血糖・高血圧・高脂血症、この3つの状態が悪 いほど、眼底に出血や腫れが出やすくなり、視力低下の危険が高くなります。

  

  この3つはいわゆる生活習慣病と呼ばれているのもので、詳しくは左に掲載している三好先生のQ&Aを参照してください。そこに書かれているように生活習慣病が恐いのは、病気の発見が遅れがちになることです。糖尿病網膜症も初期の場合、視力低下などの自覚症状がなく、見にくくなった時は既にかなり網膜症が進行した状態になっています。ですから、特に自覚症状がなくても、血糖値が十分にコントロールされている場合は6ヶ月から1年に1度、血糖値が高い場合や変動がある場合は3ヶ月に1度程度の眼底検査を受けるといいでしょう。
        (波田眼科   波田 順次)