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今回は小児の救急のなかで比較的多いけいれんの取り扱いについてお話します。
救急疾患は多くありますが、救急外来を訪れるほとんどは、発熱、呼吸困難、けいれんです。とくに生後初めてのけいれんは、両親にとって、びっくりでしょうが、あわてないことがまず大切です。生後6カ月から
1 歳半頃に起き、発熱を伴っている場合はほとんど熱性けいれんです。
まず、けいれんが起きたら、抱っこをして、熱を測る。口にタオルや 割り箸等は絶対に入れてはいけません。そして、けいれんの様子をみます。両手、両腕が左右対称にけいれんし、目の玉が白目をむいていても、あわててはいけません。38.5
度を超えているか、平熱か体温を測定します。38.5度以上熱があり、 2〜3分でけいれんが収まり、後は寝ている状態になるのは単純性熱性けいれんです。そのまま寝かせておいてください。病院は翌日診察でもかまいません。
けいれんも6歳を過ぎると自然となくなります。よく聞くと、お父さん、お母さんも小さいころけいれんを起こしていることが多くあります。1
歳から6歳まで、3回程度はけいれんを起こすことが多いようです。けいれんの90%近くがこの単純性熱性けいれんです。
一方、けいれんが10 分以上続いて収まらないようなら、救急車で病院に駆けつけてください。てんかんや他の原因のけいれんが考えられます。また、けいれんは3分以内でも、4、5回以上繰り返し起きた場合も精密検査が必要です。脳波と、MRI(磁気共鳴画像化装置)やCTをとってください。
けいれん時の対応
@ 抱っこをしてまず熱を測る
A 熱があって2、3分で収まれば
ひとまず安心
B 長く続いたり、頻繁に起きる
ときは病院へ
C インフルエンザ流行時は要注意 |
しかし、インフルエンザの流行時期は注意が必要です。熱性けいれんと思っていたものがインフルエンザ脳症といって、けいれんの後、意識障害が起き、2〜3日に死亡したケースが昨年だけでも200人程度あります。熱性けいれんと区別が難しく、すぐ救急車を呼んで、病院にかけつけてください。早急な治療が必要です。
熱もないのにけいれんが起きる時は、てんかん、脳腫瘍、代謝異常、脳血管障害等が考えられますので、病院で精査を受けましょう。ただし、大泣きの後にけいれんを起こすことがありますが、これは心配ありません。憤怒けいれんといって、自然に消失します。このほか、喘息(ぜんそく)の薬のテオドールなど、薬でもたまにけいれんを起こすことがあります。
肝心なことはあわてず、対処することです。
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生まれて間もない頃の赤ちゃんは、ぼんやりとしかお母さんの顔が見えていません。お母さんと触れ合う中でだんだんと物を見る働きが発育してきます。初めはどこを見ているのかわからない状態から、生後3カ月ごろにはだんだんと視線が合うようになり、生後6カ月頃には両目で物を見るようになって視線も安定してきます。さらに物を見る経験を積んで、少しずつはっきりと形や色を認識し、両目で立体感を持って物を見ることができるようになります。
このように物をはっきりと見るためには、発育の段階に応じて両目が適切な刺激を受けなければいけません。子供の目の発育には「視覚の感受性期」という大切な時期があり、それは生後2、3カ月頃から8歳位までの期間と考えられています。斜視や片目だけの強い遠視があると、この感受性期の間に視力などが十分に発育せず、弱視という状態になる場合があります。弱視は早期に発見し治療することで視力が回復することも多いのですが、いったん感受性期を過ぎてしまうと視力は回復しなくなってしまいます。

ほとんどの子供たちの場合には、何もしなくても、ちょうどいい刺激が目に加わっていますので、特別な刺激を与える必要はありません。でも、視力発育の障害になるような病気が隠れていないか、ちゃんと視力が発育しているかという点を注意深く見守ってあげることは大切です。
小さな子どもは、特に片眼の視力だけが悪い場合、自分から物が見えないと表現することが難しく、視力が悪いかどうかは家族であってもなかなかわかりにくいものです。日常の子どもの様子を見ていて弱視が疑われる症状としては▽まぶしくないのによく片目をつむる▽視線がずれる▽いつも顔を傾けてものを見る▽片目のまぶたが下がっている▽瞳が白く光る▽目やにがいつも出る▽片目を隠すと嫌がる・・・などがあります。
以上のような点が気になる場合は、眼科専門医の診察を受けて、病気がないか、視機能の発育に問題がないかを調べる必要があります。また、特に気になる症状がない場合でも3歳児検診・就学前検診など、公的に行われる眼科検診を必ず受けて目を大切にしましょう。
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